私は、元々はAutoCAD LT のヘビーユーザーでした。
プレス金型の図面を描く事が多かったのですが、サイズが違うだけで、同じような形状の部品図を
描くことがよくありました。
これってもっと簡単に描けないのかな。。。。
解説書を見てると、市販のソフトで標準部品の自動作図ソフトが紹介されていました。
これって自分で作れないかな。。。
最初は、AutoCADのコマンドをExcelVBAで作って、クリップボードに貼り付けて、
その後手動で、コマンド欄に貼り付ける
こんな方法でやっていました。
でも、もう少し複雑なことをしようとすると、限界がありました。
金型のショーに行った時です。
パンフレットに設計支援ソフトというキーワードが入っていたブースでのことです。
形状が決まっているもので、寸法違いの図面を、DXFデータで出力するソフトをつくる
というサービスでした。
DXFデータというのは、違うCADどうしで、データの受け渡しをするときに使われるフォーマットです。
元々は、AutoCADのバージョン間での互換性を持たせるために、AutoDesk社が作ったフォーマットです。
この仕様を公開したのと、AutoCADが有料ソフトではシェアが高いソフトだったため、
対応したCADが多くなりました。
DXFデータを使うと、自動作図ができるかも。。。。。
DXFデータは、テキストデータなので、エディターで見れるのですが、数字と英文字の羅列で、
さっぱり分かりませんし、アルゴリズム(自動作図の手順)も、浮かびませんでした。
そんな時、転機が来ました。
田中亨先生のVBAセミナーに行った時です。雑談の中で、
田中先生、
「CADをしている人からもよく質問がくるよ」
私、
「どういう質問ですか?」
田中先生、
「テキストデータをワークシートに取り込んで、編集した後、テキストデータに戻す方法だよ」
。。。。!!!
他の人がどうやっているか。。。。。分かりました!
その後、落合重紀さんの解説書(DXFハンドブック)に出会い、
AutoDesk社のサイトにあったヘルプで調べながら、
プログラムを作り出しました。
そして、ひらめきました。
DXFデータを一から作る必要はない。
描きたい図形の、座標、線種、線色を追記すれば、いい。
それ以外は、変える必要がない。
これで、大分とアルゴリズムが簡単になりました。
Jw_cadを使うようになったのは、自動作図プログラムを、家で動作確認するためでした。
AutoCAD LT はAutoCADの兼価版といっても、高額でしたので。
それから、Jw_cadの解説書を読むようになりました。
その時になってから、気づいたのですが、。。。。。
建築の分野では、自動作図が盛んである。
Jw_cadでは、ユーザーが自動作図できるように考えられている。
どうも、DXFデータを使って自動作図をしているのは少数派みたいと気づきました。
といっても、AutoCADユーザーには有用なので、プログラムを改善しながら、
Jw_cadでも作ろうと思いました。
これが、Jw_cadと付き合うことになったきっかけです。